2026年6月17日にNHK総合で放送される「あしたが変わるトリセツショー」では、日々の生活で多くの人が抱える「なんとなくのだるさ」「イライラ」「急激な体重変化」などの隠れた原因となる「甲状腺」について大特集されます。のどのあたりにある小さな臓器でありながら、全身の代謝を司る重要な「甲状腺ホルモン」の仕組みと、その異常が引き起こす病気、さらに日常生活で実践できるセルフチェック方法まで詳しく解説します。
疲れやイライラの隠れた原因?「甲状腺」の驚くべき役割とは?
甲状腺とは、のどぼとけのすぐ下にある、重さ15〜20グラムほどの小さな臓器です。蝶が羽を広げたような形をしており、気管を取り囲むように位置しています。非常に小さな臓器ですが、ここから分泌される「甲状腺ホルモン」は、私たちが生きていくために絶対に欠かせない役割を担っています。
甲状腺ホルモンは、いわば「全身 of 細胞のアクセル」です。食事から取り入れた栄養をエネルギーに変え、体温を一定に保ち、心臓や脳、胃腸などのすべての臓器を活発に動かす役割を担っています。このホルモンが適切に分泌されているからこそ、私たちは元気に毎日を過ごすことができます。しかし、何らかの原因でこの甲状腺ホルモンの分泌バランスが崩れると、全身にさまざまな不調が現れることになります。
甲状腺ホルモンの異常が引き起こす2つの代表的な病気
甲状腺の異常による病気は、大きく分けて2つのタイプがあります。ホルモンが出すぎるタイプと、逆に不足するタイプです。それぞれ全く異なる症状が現れるのが特徴です。
1. 代謝が活発になりすぎる「甲状腺機能亢進症」(バセドウ病など)
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが必要以上に過剰分泌されてしまう状態です。代表的な病기에「バセドウ病」があります。全身の代謝が常に全開状態(常にダッシュしている状態)になるため、以下のような症状が現れます。
- 動悸・息切れ(じっとしていても心拍数が上がる)
- 急激な体重減少(どれだけ食べてもエネルギーが消費されて痩せていく)
- 手の震え(文字が書きづらくなる、箸が震えるなど)
- イライラ感・焦燥感(気持ちが落ち着かなくなる)
- 異常な暑がり・多汗(冬でも汗をかく)
2. 代謝が低下して体がだるくなる「甲状腺機能低下症」(橋本病など)
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌量が不足してしまう状態です。代表的な病気に「橋本病」があります。全身の代謝が極端に低下するため、すべての活動がスローダウンし、以下のような症状が目立ちます。
- 強いだるさ・慢性的な疲労感(しっかり休んでも疲れが取れない)
- 無気力・やる気の低下(鬱病と間違われやすい)
- 体重増加(あまり食べていないのに、むくみや代謝低下で太る)
- 寒がり・皮膚の乾燥(寒さに極端に弱くなる)
- 便秘・眠気(胃腸の動きが鈍くなり、どれだけ寝ても眠い)
あなたは大丈夫?番組で紹介された「甲状腺セルフチェックリスト」
甲状腺の病気は、特に20代から50代の女性に多く見られるのが特徴ですが、更年期障害やうつ病、単なる加齢・疲れと見過ごされがちです。番組内でも推奨されている以下のセルフチェックリストを試してみましょう。
【甲状腺異常の自己チェック項目】
- 首ののどのあたり(のどぼとけの下部)を鏡で見たとき、左右対称に腫れていたり、触るとしこりがあったりする。
- しっかり睡眠をとっているのに、朝から体が異常に重く、だるい状態が数週間続いている。
- ダイエットをしていないのに、ここ数ヶ月で体重が3kg以上急激に増えた、あるいは減った。
- 脈拍が常に速く、軽い階段の上り下りだけで息が激しく切れる。
- 手指が細かく震えて、お茶を注ぐときやスマートフォンの操作時に違和感がある。
これらの項目のうち、首の腫れがある場合や、複数の症状が慢性的に続いている場合は、一度専門の医師による検査を検討することをお勧めします。
甲状腺の異常を感じたら何科を受診すべき?検査方法と治療法
甲状腺の異常を感じた場合、病院の何科に行けば良いでしょうか。基本的には「内分泌内科」または「代謝内科」を受診するのが最適です。もしお近くに専門外来がない場合は、かかりつけの「一般内科」を受診し、甲状腺の検査を希望している旨を伝えることで初期検査を受けることができます。
検査方法は主に「血液検査」で行われます。血液中の甲状腺刺激ホルモン(TSH)や、遊離サイロキシン(FT4)、遊離トリヨードサイロニン(FT3)の数値を調べることで、ホルモンのバランスや異常がほぼ判定できます。また、必要に応じて超音波(エコー)検査を行い、甲状腺の腫れ具合やしこりの有無を確認することもあります。
治療についても、適切な診断のもとでコントロールが可能です。ホルモンが不足している場合は、足りない分の甲状腺ホルモン薬(チラージンなど)を毎日服用することで、元の元気な生活を取り戻すことができます。ホルモンが出すぎている場合は、抗甲状腺薬の服用によって分泌を抑える治療が行われます。
【06/17放送】あしたが変わるトリセツショーの見逃し配信を無料で視聴する方法
今回の「あしたが変わるトリセツショー」の放送時間は、2026年6月17日(水)19:30〜20:15(NHK総合)です。もしリアルタイムで見られなかった場合や、もう一度セルフチェックの内容を確認したい場合は、以下の見逃し配信サービスを利用できます。
- NHKプラス:放送後から1週間、インターネット経由で無料の見逃し配信を視聴できます(NHKの受信契約がある世帯であれば、登録するだけで追加料金なしで利用可能です)。
- NHKオンデマンド:1週間を過ぎてしまった場合や過去のバックナンバーを視聴したい場合は、有料のNHKオンデマンドで配信を視聴できます。
よくある質問 (FAQ)
Q. 甲状腺の病気は遺伝しますか?
A. バセドウ病や橋本病などの自己免疫疾患は、遺伝的な要因が関与していると言われています。血縁関係者に甲状腺の病気をお持ちの方がいる場合、同じような体質を引き継ぎやすいため、症状が出た際は早めの受診が推奨されます。
Q. 食生活で気をつけるべきことはありますか?
A. 日本人は日常的に昆布やワカメなどの海藻類から「ヨード(ヨウ素)」を多く摂取しています。ヨードは甲状腺ホルモンの原料になりますが、過剰に摂取しすぎると一時的に甲状腺機能が低下することがあります。極端な海藻類のドカ食いは避け、バランスの良い食生活を心がけましょう。
Q. 更年期障害とうまく見分けるコツはありますか?
A. 40代〜50代の女性の場合、ほてりやイライラ、だるさは更年期障害と区別がつきにくいです。しかし、首ののどの前側が全体的に腫れている、あるいは血液検査でホルモン値が異常を示している場合は甲状腺疾患です。自己判断せず血液検査を受けるのが最も確実な見分け方です。


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