【目がテン】エクアドルの伝統的な里山暮らし!アルパカと共生する持続可能(SDGs)な生活とは?
日本テレビ系の長寿科学番組『所さんの目がテン!』。2026年5月10日の放送回では、「エクアドルの伝統的な里山で持続可能な暮らし方を体験!」と題して、南米エクアドルの高地に住むケチュアの人々の暮らしに密着しました。
近年、地球環境に配慮した「SDGs(持続可能な開発目標)」という言葉が広く浸透していますが、彼らの生活はまさにその究極の形と言えます。番組の「かがくの里プレゼンター」阿部健一さんが現地で体験した、自然と調和し、アルパカなどの家畜と共に生きる「アンデス高地の里山暮らし」の魅力と、そこから私たちが学べる知恵について深掘りします。
エクアドルの「里山」とは?
「里山(さとやま)」と聞くと、日本の農村風景を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、人間が自然に手を入れながら、持続的に資源を利用して共生している環境は、世界中に存在します。
番組の舞台となったエクアドルは、赤道直下に位置しながらも、アンデス山脈が貫くため標高が高く、冷涼な気候が特徴です。この厳しい自然環境の中で、先住民であるケチュアの人々は、何千年もの間、独自の「里山」を形成し、自然の恩恵を受けながら暮らしてきました。
アルパカとの共生:捨てるところが一切ない究極のエコ
エクアドルの里山暮らしに欠かせないのが「アルパカ」や「リャマ」といった家畜の存在です。日本の動物園でも人気の愛らしい動物ですが、現地の人々にとっては生活を支える文字通りの「パートナー」です。
番組では、アルパカがいかに無駄なく人々の生活に組み込まれているかが紹介されました。
- 毛(衣服):アルパカの毛は非常に保温性が高く、厳しい高地の寒さをしのぐためのポンチョやセーターなどの衣類になります。
- 肉(食料):貴重なタンパク源として余すことなく食べられます。
- 糞(燃料・肥料):樹木が育ちにくい高地では、乾燥させた糞が貴重な「燃料」となり、また畑の「肥料」としても活用されます。
- 運搬:険しい山道を歩く際の荷物運び(主にリャマ)としても活躍します。
動物をただ飼うだけでなく、その命を自然のサイクルの中で完全に循環させるこのシステムは、まさに現代社会が目指すべき「ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)」の究極系です。
過酷な環境を生き抜く「ジャガイモ」の知恵
もう一つの里山の主役が「ジャガイモ」です。アンデス山脈はジャガイモの原産地として知られており、ケチュアの人々は標高や気候に合わせて数百種類ものジャガイモを栽培しています。
番組で特に注目されたのが「チューニョ」と呼ばれる保存食です。これは、夜間の凍結と日中の乾燥を繰り返して作る、いわゆる「フリーズドライジャガイモ」です。この伝統的な加工技術により、何年も保存が効くようになり、凶作の年でも食糧危機を乗り越えることができるのです。電気や冷蔵庫に頼らない、自然の力を利用した先人の知恵に、阿部プレゼンターも感銘を受けていました。
まとめ:本当の「豊かさ」とは何かを教えてくれる暮らし
今回の『所さんの目がテン!』は、便利な現代社会に生きる私たちに「本当の豊かさとは何か」を問いかけるような深い内容でした。
エクアドルの里山暮らしは、決して楽なものではありません。しかし、自然に寄り添い、命の循環を感じながら生きる彼らの表情は、とても穏やかで満ち足りて見えました。SDGsや環境問題を難しく考える前に、まずは「自然の恵みに感謝し、無駄なく使い切る」という、彼らのシンプルな生き方から学ぶべきことは多そうです。


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