新美の巨人たちスペシャル　

美の殿堂「歌舞伎座」×内田有紀

 歌舞伎座ギャラリー特別映像「市川染五郎プレゼンツ 歌舞伎座の秘密」 – YouTube（出典 Youtube）

美の殿堂「歌舞伎座」ゲスト内田有紀

歌舞伎座は美の殿堂！銀座の一等地で4回も建て直されながら140年の歴史を紡いできました。伝統の美を受け継ぎながら大胆に変化し続ける秘密に、内田有紀さんが迫ります。 歌舞伎座は美の殿堂！銀座の一等地で４回も建て直されながら140年の歴史を紡いできました。今の第五期歌舞伎座は今年で10周年。伝統を受け継ぎながら大胆に変化し続ける秘密を設計した建築家の隈研吾さんが語ります。 更に戦後、松竹創業者の大谷竹次郎と建築家・吉田五十八が歌舞伎座復活にかけた情熱のドラマとは。世界に類を見ない巨大な緞帳など、全国の職人たちが腕によりをかけた内部の豪華な意匠の数々も見逃せません！近代建築が大好きな内田有紀さんが、歌舞伎座の魅力に迫ります。 （出典 株式会社CBT-Solutions）

建築家の隈研吾さんは、歌舞伎座について次のように語っています。

「歌舞伎座は、建築家としても非常に重要な場所です。日本の伝統芸能である歌舞伎を、現代の視点でとらえ、それを表現する建築を設計することは、非常に意義のあることです。   歌舞伎座は、伝統的な日本建築の要素を踏襲しながらも、現代の技術を取り入れた、美しい建築物です。特に、外観の装飾や色使いは、歌舞伎の舞台美術と共通する要素が多く見られます。内部も、客席から見た舞台の視界や、音響効果にこだわった設計がされています。   歌舞伎座は、歌舞伎という芸能を支えるための舞台であり、それを表現する建築でもあります。建築家として、私は、そうした文化を継承し、表現することが、私たちの役割であると思っています。」   隈研吾さんは、歌舞伎座を訪れる多くの人々に、伝統芸能と建築の美しさを感じてもらえるような、素晴らしい建築物を設計したことで知られています。

新美の巨人たち美の殿堂「歌舞伎座」「建築家の隈研吾」

建築家の隈研吾さんは、日本を代表する現代建築家の一人で、独自の美意識や哲学に基づく建築を手掛けることで知られています。   隈研吾さんの建築作品は、独特な形状やデザインが特徴で、それぞれの建築物が環境や場所に合わせた独自の美しさを持っています。また、自然光や風など、環境と調和したデザインを追求することも隈研吾さんの特徴の一つです。   隈研吾さんは、建築家としての活動のほかにも、美術展やインスタレーションなど、さまざまな分野で活躍しています。また、著書や講演などでも、自身の建築哲学や美意識について語っており、多くの人々に影響を与えています。   隈研吾さんの建築作品には、東京都港区の森ビル、長崎県平戸市の「森の神話」、広島県広島市の「広島平和記念資料館」、東京都港区の麻布十番の「キリンビール広告博物館」などがあります。また、国内外で多数の賞を受賞しており、世界的に高い評価を受けています。 （出典 アエラス）

新美の巨人たち美の殿堂「歌舞伎座」出演者

 

「歌舞伎座の建築様式」

歌舞伎座は、東京都中央区にある日本を代表する歌舞伎劇場の一つであり、江戸時代以来の伝統を受け継ぐ歴史的建造物でもあります。以下では、歌舞伎座の建築様式について詳しく説明します。   歌舞伎座の建築様式は、江戸時代の寛永年間（1624年～1644年）に建てられた江戸中期の建築様式を基調としています。具体的には、寛永年間に建てられた建物の特徴である「寛永様式」が用いられています。   寛永様式は、前期に見られる厳格で直線的な様式から、後期になるにつれ、柔和で曲線的な装飾が施されるようになった様式で、歌舞伎座には後期寛永様式の特徴が見られます。 歌舞伎座は、江戸時代の歌舞伎劇場の形態を継承しているため、劇場内には「桟敷席」「座席」「後ろ座敷席」の3つの席があり、中央に舞台があります。また、天井には彩色された美しい絵画が描かれ、床の間や廊下などにも美しい彫刻や装飾が施されています。   歌舞伎座は、明治時代や大正時代に何度か改修されていますが、建築様式は基本的に変わっていません。しかし、昭和56年（1981年）に発生した火災で全焼してしまい、現在の建物は再建されたものです。再建された際には、当時の外観や内部の構造、装飾などを忠実に再現するように設計されました。   歌舞伎座は、その美しい装飾や独特の建築様式から、日本の伝統文化や建築の代表的な建造物として高く評価されています。 「五代目」歌舞伎座が銀座にお目見え | nippon.com – YouTube

（出典 Youtube）

戦後の歌舞伎座再建には、松竹創業者の大谷竹次郎と建築家の吉田五十八が熱意を注いだドラマがありました。

  1945年の東京大空襲で歌舞伎座は焼失し、戦後しばらくは歌舞伎の公演が行われる場所がありませんでした。しかし、歌舞伎座再建の機運が高まり、大谷竹次郎は復興のために自らの資産を投じることを決断しました。一方、吉田五十八は、建築家としての経験を生かして、歌舞伎座再建のために自らの手で設計を行いました。   吉田は、歌舞伎座再建にあたり、従来の歌舞伎劇場の構造を踏襲しながらも、防火対策や客席の視界、舞台設備などに改良を加え、現代の技術を取り入れた新しい劇場を設計しました。また、吉田は復興期における日本建築の再生にも熱心で、歌舞伎座再建を通じて日本建築の復興にも貢献しました。

新美の巨人たち美の殿堂「歌舞伎座」大谷竹次郎

大谷竹次郎は、吉田の設計に大きな賛同を示し、再建に必要な資金を自ら調達しました。さらに、復興のために自らの財産を提供することによって、歌舞伎座再建に必要な資金を捻出しました。大谷は、歌舞伎座が復活することによって、歌舞伎という伝統芸能を継承し、日本文化の発展に貢献することを願い、多大な努力をしました。 結果的に、大谷竹次郎と吉田五十八の熱意と努力によって、1951年に歌舞伎座が再建されました。現在の歌舞伎座は、大谷竹次郎や吉田五十八の想いが込められた、日本の伝統と現代技術が融合した美しい建築物として、多くの人々に愛されています。 美の殿堂「歌舞伎座」の魅力を内田有紀さんによって余すところなく素晴らしさを紹介し頂くことを期待と共にとても楽しみにしてます。

「歌舞伎座」×内田有紀の先取り調査