五輪連覇の金城梨紗子 レスリングと子育てに奮闘中の最強母に密着
▽リオと東京で五輪連覇を達成した金城梨紗子(旧姓・川井)出産後、一カ月で競技に復帰!ママアスリートの苦悩と現実とは…▽家族と五輪3連覇を目指す挑戦の日々に迫る。
※番組のタイトルは、毎年巡ってくる誕生日のことではありません。過酷な現実に立ち向かう主人公の“人生に刻まれた、忘れられない大切な一日”を番組では『バース・デイ』と呼びます。
「金城梨沙子について…」
レスリングでオリンピック2連覇を果たした金城梨紗子選手、旧姓・川井梨紗子選手が31日、福井県敦賀市で会見し、来年のパリオリンピックでの3連覇に意欲を示しました。
レスリング女子の金城選手は石川県出身の28歳。
おととしの東京オリンピックで金メダルを獲得し、2016年のリオデジャネイロ大会に続いてオリンピック2連覇を果たしました。
その後、結婚を機に福井県敦賀市に移住して第一子を出産し、去年10月に実戦に復帰すると先月の全日本選手権で優勝を果たしました。
来年のパリオリンピックに向けて31日、敦賀市役所で会見した金城選手は「3連覇への挑戦はこれまで以上に大変なことだと思うが、挑戦することに意味がある」と話し、オリンピックでの3連覇に意欲を示しました。
そして、母親となってからも練習を続けていることについては「指導している子どもたちの親が練習時に自分の子どもの面倒を見てくれるなど、身の回りでも多くの人に支えてもらっているので、結果を出して恩返しをしたい」と話していました。
金城選手はことし4月から、敦賀気比高校の特別顧問として、レスリング部の指導などに当たることになっていて、敦賀市を拠点に、パリオリンピックの代表選考に関わることし6月の全日本選抜選手権を見据えて調整を続けるということです。
女子レスリングでリオと東京オリンピックで2連覇を果たした川井梨紗子(かわい・りさこ)選手。2つの金メダルに輝いたアスリートは、結婚して名字が金城に変わり、実は福井県内で活動しています。
敦賀市内にあるレスリングクラブ。コーチとして子どもたちを指導する金城梨紗子さん28歳。金城さんの旧姓は川井。女子レスリング川井梨紗子選手としてリオ・東京オリンピックで連覇を達成。世界に誇るオリンピック金メダリストです。
石川県出身の梨紗子選手は、東京オリンピックで友香子さんと姉妹で金メダルを獲得したのち、現在、敦賀気比高校のレスリング部監督を務める金城希龍さんと結婚。いまは、去年生まれた長女と敦賀市内で暮らしています。
練習場では地域のサポート・児童の親の力も借りながら、母として日々奮闘しています。そんな梨紗子選手。産後すぐに現役復帰。去年10月にはママさんとして全国大会で優勝を果たしました。
今は自身の練習も兼ね、敦賀気比高校レスリング部のコーチに就任。夫の希龍さんとともにレスリングに打ち込む日々です。
夫の希龍さんは、選手としての復帰について複雑な思いがあったといいます。「最初は反対の気持ちがあった。子育てをしながらだと、今まで以上に練習ができなくなると両立への心配があった。
「子供の夜泣きとかも大変だったと思うが、弱音ひとつ言わず、家事育児を大事にした上での練習をうまくやっているので、サポートしようという感じになった」と話します。
去年12月の全日本選手権でも優勝。次のパリオリンピックに向け本格的に動き始めました。
「女子レスリングの歴史」
レスリング初心者の方のために、日本の女子レスリングが最強と呼ばれるまでの歴史を、わかりやすく解説します。
日本の女子レスリング、世界的に強いです。
おそらく全ての女子オリンピック競技の中で、日本が一番強いのがレスリングかもしれません。
オリンピックシーズンになるといつも「レスリングは日本のお家芸」という報道がされます。
「黎明期」
レスリングは紀元前3,000年からの歴史があると言われています。
しかし女子レスリングの国際大会が開かれてからまだ40年も経っていません。
日本は1985年にフランスで開催された始めての女子国際大会に、選手を送り込んでいます。
この時、参加国はフランス・ベルギー・日本しかいませんでした。
つまり女子レスリングがほぼフランスでしか行われていなかったころから、参加していたのです。そこからの歴史の積み重ねが、現在の女子レスリングの興隆につながっています。
1987年、全日本女子選手権がスタートします。
ちなみにこの時は全日本女子プロレスの前座として開催されたそうです。今では考えられないですね。
特筆すべきは44キロ級で山本美優選手が13歳で優勝したこと。それからプロレスラーの豊田真奈美選手も出場して、あと1点でテクニカルフォール負けという時にピンフォールを奪って逆転勝ちという劇的な勝利を収めていることです。ちなみに当時は区分けが緩く、国内ではプロもアマレスの試合に出ることができたようです。
ちなみにこの時の優勝者が第1回女子世界選手権の出場権を得られたようなのですが、山本美憂選手は年齢制限で、豊田真奈美選手はプロということで出場できていません。
89年の第2回女子世界選手権では日本は団体優勝します。世界的に競技人口が少なかったとはいえスタートしてから5年で世界最強になったことになります。
この後くらいからもともと男子のレスリングが強かった国、例えば中国・ロシア・アメリカ・カナダなどが女子レスリングに参入し始めます。
この後、2004年にオリンピックの公式種目にエントリーされる頃まで、
山本美憂→山本聖子→浜口京子など次々にスター選手を輩出し、メディアに多く取り上げられるようになります。
念願のオリンピック公式種目に
女子レスリングがオリンピックの公式種目になることが、福田さんの悲願だったわけですが、2000年のシドニーオリンピックでは採用されることは叶いませんでした。
FILA内部でも反対があったからです。当時の会長も女子レスリング否定派でした。
放映されることを考えると参加人数枠には上限があります。女子レスリングを採用するということは、男子のフリーとグレコの枠が狭くなることを意味します。当然出られるはずだったのに出られなくなってしまう選手も出てくるでしょう。
ここで福田さんが抜群の政治力を発揮します。
FILAの理事に立候補すると、会長選挙で女子レスリング推進派の会長を擁立するのです。この試みは成功します。福田さんもFILA副会長に就任します。
そうして2004年のアテネで念願のオリンピック種目としてのエントリーに成功。
IOC が男女平等を打ち出したことも追い風になりました。
日本フェンシング協会が「選手は英語が喋れないといけない」という決まりを打ち出したように、ヨーロッパのスポーツで日本人が戦っていくには、確かに政治力(言語などのプレゼンテーション能力を含む)が必要なんだなと思います。
アテネからオリンピックに出場している吉田沙保里選手と伊調馨選手が、オリンピックで金メダルを獲得していくたびに、どんどん世間にも女子レスリングが認知されるようになりました。
そして4階級から6階級へ、階級枠が増やされたリオデジャネイロオリンピックでは、4つの金メダルと1つの銀メダルを獲得することになったのです。
「日本女子レスリングの歴史年表」
1974 国内初の女子公式試合
1982 FILAに女子レスリング
部門発足
1983
1984
1985 女子国際大会が
フランスで開催 日本人初参加 大島和子
1986
1987 全日本女子レスリング
連盟発足
全日本女子選手権
スタート
第一回世界選手権開催 全日44㎏ 山本美優 全日65㎏ 豊田 真奈美
1988 全日44㎏ 山本美優
1989 中京女子大学(現:志學館大学)レスリング部創設 全日44㎏ 山本美優 世界75㎏
浦野弥生
1990 全日47㎏ 山本美優 世界75㎏
浦野弥生
1991 世界47㎏
山本美憂 全日53kg級 川崎明美 世界75㎏
浦野弥生
1992 全日53kg級 川崎明美
1993 全日53kg級 川崎明美 世界65㎏
浦野弥生
1994 世界50㎏
山本美憂 世界53㎏
川崎明美 世界65㎏
浦野弥生
1995 世界47㎏
山本美憂 世界65㎏
浦野弥生
1996 世界65㎏ 浦野弥生
1997 世界75㎏
浜口京子
1998 世界75㎏
浜口京子
1999 世界51㎏
山本聖子 世界75㎏
浜口京子
2000 世界51㎏
小原日登美 世界56㎏
山本聖子
2001 世界51㎏
小原日登美 世界56㎏
山本聖子
2002 世界59㎏
山本聖子 世界72㎏
浜口京子
2003 世界72㎏
浜口京子
2004 オリンピック(アテネ) 女子レスリング採用 48㎏(銀) 伊調千春 55㎏
吉田沙保里 63㎏
伊調馨 72㎏(銅)
浜口京子
2005 世界51㎏
小原日登美
2006 世界51㎏
小原日登美
2007 世界51㎏
小原日登美
2008 オリンピック (北京) 48㎏(銀) 伊調千春 55㎏
吉田沙保里 63㎏
伊調馨 72㎏(銅)
浜口京子
2009
2010 世界48㎏
小原日登美
2011 世界48㎏
小原日登美 全日72㎏(銅) 浜口京子
2012 オリンピック (ロンドン) 48㎏
小原日登美 55㎏
吉田沙保里 63㎏
伊調馨
2013
2014
2015
2016 オリンピック (リオデジャネイロ)4→6階級へ 48㎏
登坂絵莉 53㎏(銀) 吉田沙保里 58㎏
伊調馨 63㎏
「川井梨紗子 」69㎏ 土性沙羅
2017
2018
2019
2020 オリンピック延期
2021 オリンピック(東京) 48kg
須﨑優衣 53kg
向田真優 62kg
川井友香子 57kg

金城梨紗子について深掘りしました!
金城梨紗子選手の3過去動画やツイートなどをまとめていきます。
<関連する記事>
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<関連する動画>
<ツイッターの反応>
RCNみねっと|嶺南ケーブルネットワーク(敦賀)
@rcn_menet2/1(水)のつるいち!はこちら⬇️でご覧いただけます。✅五輪V2金城梨紗子さん 気比高校の特別顧問に✅運転免許自主返納 臨時出張所開設✅上坂俊一さん 「湖北魅了」写真展#敦賀気比 #金城梨紗子2023/2/1放送分 https://t.co/NkuCW5M7ez
TBSテレビYouTuboo
@tbsyoutubooレスリング・金城梨紗子 五輪3連覇へ前例のない挑戦『バース・デイ』2/11(土)【TBS】 https://t.co/qxntbKkSDF
薪@東十両4枚目
@Sr17_MK21@ta198814 川井梨紗子さんですっけ結婚して金城さんになられたんですね。
ta1988
@ta198814金城梨紗子選手すごいね。子育てしながらレスリングはすごい。オリンピックチャンピオンになるほどの人が新たな挑戦。頑張ってほしい。#金城梨紗子
metabolicnews
@metabolicnews金城梨紗子ママ、パリ五輪に挑戦します…国内レスリング界初の出産後出場へ、嫁ぎ先の福井県で正式表明 – 福井新聞 https://t.co/TZR1a5Z6u7
t,mkoike
@t_mkoike『スポーツ×ヒューマン レスリング 金城梨紗子』語り #富田望生↓見逃し配信中 #NHKプラス #スポーツhttps://t.co/xRpZIS4RWI#スポーツヒューマンhttps://t.co/q3l8NqtMU2
ろくが
@tbs6982●録画終了:NHK総合1・長野(地デジ) 23/2/3 00:35~01:20 録画終了 Drops:0 Scrambles:0 スポーツ×ヒューマン それでもママは戦いたい レスリング 金城梨紗子[字]
sei.sato
@seisatorec●録画終了:NHK総合1・東京 2023/2/3 0:35 ~ 1:20 録画終了 Drops:0 Scrambles:0 スポーツ×ヒューマン それでもママは戦いたい レスリング 金城梨紗子[字]
ろくが
@tbs6982●録画開始:NHK総合1・長野(地デジ) 23/2/3 00:35~01:20 スポーツ×ヒューマン それでもママは戦いたい レスリング 金城梨紗子[字]
sei.sato
@seisatorec●録画開始:NHK総合1・東京 2023/2/3 0:35 ~ 1:20 スポーツ×ヒューマン それでもママは戦いたい レスリング 金城梨紗子[字]
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